○御蔵島村住民基本台帳職権消除等事務処理規程

平成二十五年八月二十日

規程第一号

(目的)

第一条 この要綱は、住民基本台帳法(昭和四十二年法律第八十一号。以下「法」という。)第八条及び住民基本台帳法施行令(昭和四十二年政令第二百九十二号。以下「政令」という。)第十二条の規定に基づき、法第七条第七号に規定する住所に現に居住していない者(以下「不現住の者」という。)の住民票を職権で消除すること又は記載の修正をすること(以下「職権消除等」という。)に関して必要な事項を定め、もつて住民基本台帳の正確な記録を確保することを目的とする。

(調査及び調査対象者)

第二条 村長は、職権消除等を行う場合は、あらかじめ法第三十四条第二項の規定による調査(以下「実態調査」という。)を実施しなければならない。

2 実態調査の対象となる者(以下「調査対象者」という。)は、次の各号のいずれかに該当する者とする。

 法に基づく住民票異動事務を所管する窓口(以下「住民票所管」という。)の対応等で、住民票記載事項に疑義が生じた者

 他所管又は国若しくは他の地方自治体の機関(以下「他所管等」という。)から、住民票記載事項に疑義があり照会又は依頼があつた者

 親族若しくは同居人又は家屋の所有者若しくは管理人から、不現住の者である旨の申出があつた者

 近隣の住民等から、不現住の者である旨の申出があつた者

 村が発送した郵便物等が返戻され、不現住の者である疑いがある者

 転出証明書を取得してから六箇月経過後においても、転出先の市町村から転入通知が届かない者

 その他村長が特に調査の必要があると認める者

3 法務省設置法(平成十一年法律第九十三号)第九条及び第十条に規定された施設並びにこれに類する施設に収容されている者については、調査の対象としない。

4 他所管等の調査により調査対象者が不現住の者であることが明らかな場合は、調査を省略することができる。

5 第二項第三号及び第四号の申出は、不現住申出書(様式第一号)による。

(調査の方法)

第三条 村長は、実態調査を実施する必要があると認めた場合は、調査対象者に対して居住実態照会書(様式第二号)又は調査対象者の親族等に対して住民実態調査協力依頼書(様式第三号)を発送するとともに、調査対象者の住所地その他居所が確認できる場所等を訪問し、実態調査票(様式第四号)に従い、調査を行うものとする。

2 調査対象者の住所地への訪問調査(以下「現地調査」という。)は、複数の調査員で行わなければならない。

(調査の期間及び回数)

第四条 実態調査は、村長が調査の必要を認めた日から開始し、おおむね六箇月以内に完了するものとする。

2 現地調査の回数は、二回以上とする。

3 二回目の現地調査は、初回の現地調査から十四日以上の期間を空けて行うものとする。ただし、一回目の現地調査又はその後の調査で不現住の者として確認がされた場合は、二回目の現地調査を行わないことができるものとする。

4 前項に規定する不現住の者として確認がされた場合とは、以下の各号のいずれかに該当する場合とする。

 届出の住所地に居住すべき家屋がないとき。

 住所として届出のあつた病院、介護保険施設等から既に退院・退所しているとき。

 届出の住所地に存在する家屋に他の者が居住しており、当該他の居住者から不現住の者であることの証言等があるとき。

 届出の住所地に存在する土地、家屋の所有権が異動しており、現在の所有者又は現在の居住者から不現住の者であることの証言等があるとき。

 届出の住所地に存在する家屋に居住している痕跡が見られないとき。この場合において、居住している痕跡が見られないとは、玄関ドアのノブ等にホコリが溜まつており人の出入りの形跡がないこと、郵便物等が配達されたままになつていること、家屋が破損しており人が住んでいる形跡が見られないこと等の状態をいう。

 届出の住所地に存在する家屋に調査対象者の家族又は同居人が住んでいる場合で、当該家族又は同居人から不現住の者であることの申出又は証言があり、かつ近隣の住人から不現住の者であることの証言等があるとき。

 届出の住所地以外の場所が実際の住所地と確認されたとき。

 その他村長が明らかに不現住の者であると認めたとき。

(調査員)

第五条 調査員は、住民基本台帳に関する事務に従事する職員であつて、村長から当該実態調査について関係人に対し、質問させ、又は文書の提示を要求する権限を付与された者でなければならない。

2 調査員は、実態調査の実施に当たつては、住民票記載事項調査員証(様式第五号)を携帯し、関係人から請求があつたときは、これを提示しなければならない。

(指導及び催告)

第六条 実態調査の結果、不現住の者については、住民票異動指導書(様式第六号)により住民票の異動の届出を指導するものとする。ただし、その転出先、転居先又は連絡先が判明しないものについては、これを省略することができる。

2 前項の規定による指導をした日の翌日から起算して十四日以内に届出が行われないときは、住民票異動届の催告書(様式第七号)により、期限を付して住民票の異動の届出を催告するものとする。

3 不現住の者で病院、介護保険施設等に入院・入所していることが判明し、一年以内に退院・退所することが見込まれる場合及び不現住の者の住民票の記載内容を適正に修正することができない特別な理由があると認められる場合は、指導又は催告を留保することができる。

(住民票の職権消除等)

第七条 実態調査により不現住であることを確認したとき又は前条第二項の催告を行つても期限内に届出がないときは、当該不現住の者について実態調査報告書(様式第八号)を作成し、職権で住民票(その者が属していた世帯について、世帯を単位とする住民票が作成されていた場合にあつては、その住民票の全部又は一部)の消除等を行うものとする。

(通知)

第八条 政令第十二条第四項の規定による通知は、住民票職権消除(修正)通知書(様式第九号)によるものとする。ただし、通知を受けるべき者の住所及び居所が明らかでないときは通知に代えて公示するものとする。

2 村長は、前条の規定により職権消除等を行つたときは、非本籍人について、その本籍地の市区町村長に対し附票記載事項通知書により通知する。

3 村長は、前条の規定により転入の職権取消を行つた場合は、その旨を告示するとともに、様式第十―一号により本籍地の市区町村長に、様式第十―二号により前住所地の市区町村長に通知する。

4 他所管等からの照会又は依頼のあつた者について、その処理が完了したときは、他所管等に対し住民票職権消除(修正)結果通知書(様式第十一号)により通知する。

(書類の保存期間)

第九条 実態調査に関する書類の保存期間は、決裁日の属する年度の翌年度から起算して五年間とする。

附 則

この要綱は、平成二十五年九月一日から施行する。

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御蔵島村住民基本台帳職権消除等事務処理規程

平成25年8月20日 規程第1号

(平成25年9月1日施行)